睡眠、夢うつつ。

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チェーホフの「桜の園」にでてくる桜はいったいどこで咲いているのか。

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slackの記事は今日はおやすみ。

 

チェーホフの「桜の園」を読みました。

もともとロシア文学を勉強されたいた方が何を研究にしてたのかきいたときに、チェーホフといっていたので読んでいたのですが、絶妙な作品でした。

 

さて、私が始終読んでて思っていたのは「桜の園」はどのあたりにあるんだということです。舞台には位置は記されていませんが、ロシアをまったく知らない人間からすると、桜なんて咲くような気候はあるんだろうかという真冬のイメージしかないのです。

 

仕方がないのでチェーホフの出身地を調べました。彼はロシア連邦ロストフ州の都市のタガンログという地域が生まれ育ったところだそうです。

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google map様からのスクショですと上記の赤い部分に位置してます。ほぼウクライナ

黒海の北側にあり、モスクワに比べるとそこまで寒くないのかな…と思います。そうであれば東側を想定して書かれているわけではないと思うので、ちょっとだけあったかそうなロシアをイメージしました。作中にでてくるラネーフスカヤはパリから戻ってきてるわけですから、この距離であればつらくなさそうです。当時は列車でしょうしね。

 

そして我々日本人としては、桜というと「儚く散る」という概念がおそらくあるとおもうので、その感覚でこの作品を読むかと思います。でも、ロシア人は最初に桜というと「さくらんぼをつけるほう」だと一般的には思うようです。この没落貴族の話での桜は、最初にさくらんぼをつける桜→今や花が咲くだけの桜の園に変化していて、最後は…みたいな流れなので、それをくみ取ると絶妙だな~とおもいました。あと桜の色も、日本人は薄いピンクを想定するけど、ロシアだと白って印象のようですね。

ラネーフスカヤは本当に現実をみれない女性だなって私は思うのですが、こんなに気を揉むことばかりで、状況が状況だと彼女一人がどうのこうのできなかったと思いますし、実際いろんな人にありえた話なんだとおもいました。かわいそうだよね。特に女性がバリバリ主権を握って…なんてモンスターレベルの女はそこまで世に溢れていなかったでしょうし。むしろか弱くてかわいく見えたほうでした。

 

とはいえチェーホフはこれを喜劇としたようです。ネットで調べたので完全に裏とったわけではないんですが、まぁ悲劇ではないよね…。(ロシア文学はわかりませんが、英文学だと人が最後に死んだら悲劇と位置づけるという、一応定義づけはあった記憶があります)

これはハムレットに通じるところがあるかなとも思いました。ハムレットはもちろん悲劇なんですが、冒頭の幽霊のシーンなどは掛け合いとして当時の民衆がゲラゲラ笑うように作られています。日本語訳はだいぶ真面目に訳されているので、シェイクスピア=なんか意識高い系みたいに思われちゃいますが、当時のエンタメなのでそんな格式ばったようには作っていないんですよ。

そういうのを踏まえると、桜の園の作中にでてくるハゲとかきゅうりとかのかけあいは笑うところなのかなーなんておもいます。私はまだそこにピンとはこないのですが。おそらくの想像だとそのニュアンスかなと。

 

さて、そんなところで、桜の話がかけたのでよしとします。

おやすみなさい。

 

参考記事 

チェーホフの「桜の園」の桜について:「三谷版 桜の園」