#maddlog

青い食べ物やインテリアが好きな人です。最近はパンばっかり。

I do nothing.

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別に映画とは関係ないですが、プーさんの「I do nothing.」が好きです。

特にヨーロッパの人たち、休日は「何もしない」をするのですが、実際行ってもそうです。ロンドンだいたい公園いくと寝っ転がってるし…。犬が走り回って遊んでたり、ピクニックで飯くってたりします。お金を払って提供される娯楽とかは日本やアメリカ向きなのかもしれません。(アメリカの友人みてると彼らもわりと家にいるようにみえるけど)

 

というのがベースラインにあって、私もわりかし休日予定を入れがちでしたが、休日は予定あまりいれないようにしてます。友達とお茶したりはあるけど、なんか毎週毎週でかけるのは好きじゃなくなってしまいました。休むということを知らない人生も微妙です。私は土日も仕事をしてきた人間なので、土日祝休みになったいま、贅沢な気持ちで「I do nothing.」をしてます。何かに追われてるのが嫌になったのかもしれません。

 

基本的に余裕がない人は、だれかと比較して落ち込んだりもして、自分にもその傾向があるタイプなので、SNSなどもあまりみないようにしました。そうすると、本来自分がやりたいなーってなんとなく思っていたことを実行にうつせる。棚に壁紙をはったり、石鹸などのボトルをいれかえたり。室内のインテリアを変えて気持ちをいれかえたり、めんどくさがってやってなかった果物の保存方法を調べる、物を捨てたりなど。季節の廻りを感じられるのはとてもいいことです。

 

私はとにかく自分の視野が狭いことを気にしていまして、演劇で自分とはまったく違うタイプの人種を演じたり、本を読んで自分では経験しないような経験を本から疑似体験したり(なので、男性主人公の小説とかは面白いし、OL女性主人公の小説も楽しんでます)、やはり海外にいって、全然違う生活圏の人をみたりしてます。フランスなんかは特に日曜日は法律で仕事をしてはいけない(これはキリスト教の発想です)のでお店は届け出をしてない限り営業してない、そのため自分たちもお店行けない…などなどそういう世界を見ると、面白いなと思うのです。それぞれの立場になって、自分だったらどう考えるかを考えるのが面白いです。

 

日本は特に人に完璧さを求めたりする傾向にあるので、壊れたものを直してないと微妙と思ったり、宿のトイレ流すのにコツがいるとイラついたりなどがあります。慣れてこなければ「そういうもの」→「違う国だと、別にそれが普通、むしろエンジョイできるとその国を楽しめる」→「日本、細かいことでキレすぎなひとなんでいるの…?」となりません。特に最初の渡航段階で人によっては怒っちゃうし、あ、これって日本特有なんだ…ということにあとあと気づいていくものです(気づかないで日本最高!以上!の人もいますね)。想像力ということや、多くの海外での「特徴」だったり、日本のあたりまえが海外のあたりまえではないことなど、実際体験しないとわからないことは結構あります。こうしたときに、その場その場でパーフェクトではないと怒ってしまったり、余裕がないことを私は毎回教えてもらっているなという印象。そうすることによって、日本の良さという面も別の角度から見えてくるなとも思います。逆にこうすることによって自分の視点を多く増やしてきた気もします。

 

私が海外にいくようになったのは、大学の先生からの「一人で知らない国を歩け、そして「人」を知れ」ということでした。この教えを聞いた直後、私は人生で初めて一人で、ロンドンという町を訪れることに決め、ツアーの予約をとりました。有料トイレをどうつかうかとか、シェイクスピアのグローブ座をおとずれたり、地下鉄にのってみて「丸いんだ!」と驚いたり、ありとあらゆるものが新鮮だった。19世紀にたくさんのひとが処刑されたであろうロンドンのストリートをみたり、工事現場のおじさんたちが道端でアフタヌーンティー(立ってお茶を飲んでお喋りしていた…!)のを赤いバスの二階から見下ろして「本当にティータイムがある!」ってビックリしたとか、英語もまだイエスとノーしかいえない状態で聞き取れないときに、助けてもらったりして些細なことでも泣きそうになったとか、初めて勇気をだして自分でかった5£の時計を今も大切にしているとか、そういう思い出は今も残っています。これがきっかけでいろんな国をバックパッカーで歩いたりしました。いいことだけじゃなく悪いこともあった。でも全部やってきてよかったといえることです。

 

知らないということに触れること、実際自分がたくさんの人と触れ合うことは、ネットで検索して得る情報より何十倍も得られるものが多いです。こうしていきついた先が「勉強ばかりがいい人生じゃない」で「I do nothing.」というのは怠惰の極みかもしれませんが(先生はそんなふうになってほしいとは思っていなかったであろう。ハハハ)、何もしないことに価値を見出せたのは何度も訪れて彼らを知ったからこそです。

 

おそらく、文章だけでは理解できないと思いますが、なんとなく書いてみました。

ではでは。

 

参考

sinlife2010.jugem.jp

matome.naver.jp