私の家からよく見えるのはヒルズである。次に東京タワーだ。ヒカリエは、ここからはやや遠い。
私の神経麻痺というのは厄介なもので、それだけで水を飲むのも一苦労なのに、首の部分が痛くなったり、顔面もピリピリと痛い。麻痺してるが故に、いろんなところに影響がでていて、何するにも痛みで集中ができない。
自宅療養を言い渡されてから、じゃあ何ができるかといっても本当に何もできず、寝ては起きて、食べることやカロリーとることに集中するしかないし、痛みのせいで疲労がはげしいため、すぐ横になるという悲しい状況だ。くそ、こんなときにゲームでも持っていたら違ったんだろうか…?とも思うが、スマホにいくつかゲーム入れてあるわけで、たちあげる気力もなくやはりベッドに入る。
多くの人々が仕事をしている平日の日に、なんの生産性もない生活をするというのはかなりのストレスである。
昼間の光が差し込む自分の部屋に、こんなに長い時間いるのは、引っ越してきて今回が初めてだろう。朝も昼も、こんな音が聞こえるんだと、驚くことばかりで、何も知らなかったとも思うのであった。自分の家なのに。
雨雲に覆われているヒルズは鬱蒼としていて、すごく好きだ。ビルというよりは、塔にみえるのである。なにかいそうな気配。
朝の雨音が午後になってきえ、子供達が校庭で遊ぶ声が聞こえてくる。元気というのは素晴らしい。
金曜の昼と、開封できない野菜ジュース。
きっと夜はもう少しだけ回復してる。