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青い食べ物やインテリアが好きな人です。最近はパンばっかり。

映画「くるみ割り人形と秘密の王国」 ※ネタバレ

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こんばんは!まどかです。

クリスマス・イブに興味がずっとあった「くるみ割り人形と秘密の王国」を観にいってきました。劇場がどこも埋まっていて席が全然とれず、字幕ではなく吹替を泣く泣くチョイスすることになりました。が、早く観たくて仕方なかったのでこれも良い機会だと思うことにします。

 

若くして抜擢されたマッキンジーちゃん(現在18歳!)演じるクララが主人公のこの映画。めちゃくちゃ楽しみにしていたので一切調べずにいってきました。舞台は19世紀のロンドンでしょうか。まずビッグベンがでてきているのでイギリスのロンドンということは確定です。

ドレスの流行や、歯車などの蒸気機関を思わせるアイテムから推察します。(のちほど答えあわせしようと思いますが、すべて推測です)テムズに橋はかかっていました。12月24日のクリスマス・イブの日の夜、パーティに出かける前からこの映画はスタートします。

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(ディズニー公式よりスクリーンショット。以降同様です)

 

お母さんを若くして亡くしたクララ。お父さんと3人の子供とともにクリスマスを迎えます。お母さんが飾り付けていたクリスマスツリーも今年はお父さんが飾りつけています。家には寂しさがただよい、お母さんのいない悲しさから、お父さんに子どもがあたってしまうシーンも。奥さんを亡くしてお父さんも本当に落ち込んでると思うので始終気の毒にも思いました。お父さんは3人の子供たちにクリスマスプレゼントを贈ります。ブリキの兵隊や、ドレスをもらっている中で、クララには「開けられない卵」が贈られます。箱に入っていたのはお母さんから添えられた手紙「必要なものはすべて中にある」という一言のみ。鍵がなく、明けられません。クララは戸惑います。

 

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悲嘆にくれながらもクリスマス・イブのためにゴッドファーザーであるドロッセルマイヤーさんの家へ。クララはお父さんから一緒にダンスをしようと言われるも、パーティには参加しませんでした。あとでわかるのですが、椅子に座ってしょんぼりと虚空を見つめているお父さん、さぞかしつらかったでしょう。あれだけどこにもいくなと言ったのに、娘どこいっちゃったのー!?って思っていたと思います。クララは「世間体ばっかり気にして」ってお父さんには言っちゃってたので、結構つらかったと思います。苦笑。

お屋敷には子供たちがたくさん集まり、それぞれにクリスマスプレゼントが用意されていました。それぞれの子供のプレゼントは、つるされた紐に名前がついており、それを辿っていくと見つけられるというものです。クララも自分の名前のついている紐をほかの子供たちのように辿っていきました。

どんどん辿っていって、たどり着いた先がこちら。なんとそこは別の世界だったんですねー。ちなみにプレゼントはここで判明します…が、取られてしまい、受け取ることはできませんでした。

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クララが迷いこむのは「花の国」「雪の国」「お菓子の国」そして「第4の国」からなる秘密の王国でした。この国、クララのお母さんであるマリーが王国の女王だったことが判明!その娘であるクララはプリンセスと呼ばれることになりました。クララはびっくり。歓迎をされつつも、お母さんが愛した王国では戦争が始まっていることを知ります。クララは自分のプレゼントを返してもらうこともしなくてはいけないし、戦争をどうにかするためにも「第4の国」へ旅立ちます。

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お菓子の国の王女シュガー・プラム演じるキーラ・ナイトリー(ナイトレイとは読まないそうなのでここではナイトリーにします)、今回の演技で狂気めいたセリフ回しをしていて見ごたえバッチリ。吹替だと坂本真綾さんですが、実際本人がしゃべっているとところのほうが、お菓子の世界かつ、シュガー・プラムの人間の動きではない動きはとってもユニークでした。

 

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第四の国では、マザー・ジンジャーが登場。髪がオレンジだからといって野沢雅子さんではありません。

ヘレン・ミレンが演じてるのが本当にうれしかったです。イギリスのシェイクスピア作品や、クイーンで女王を演じられている美しい女優さんで、普段ファンタジーにはでてこないこともあり、このメイクででてきたときはビックリしました。

 

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マッキンジーちゃんの兵隊の装いもカッコイイ。クララは剣を持つことはありませんが、持ち前の頭脳(物理が得意!)で、困難を乗り越えていきます。くるみわり人形の兵隊を同行させるシーンはありつつも、基本的に一人で戦います。ブリキの兵隊にも勇敢に立ち向う姿もあり、彼女は自分の居場所が分からないと悩む少女ではあったものの、男から守られて生きるようなプリンセスではありませんでした。霧の中で男の兵隊たちがひるむ中、馬を降りてマザー・ジンジャーの拠点に踏み込むシーンはクララが勇気のある女性だということを示しています。芯の強さが表情に表れていて、マッキンジーちゃんがただの美人じゃないなっていうのも納得いきますね。

 

さて、その後についてはみてのお楽しみ!という形にとどめておきたいと思います。

クララのビフォーアフターは素敵な成長を遂げるからみてほしい!

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また、美女と野獣のスタッフが作っただけあって、美術と知識の詰め込み方にまったく隙がありませんでした。本来のバレエも作中に登場し、実際にバレエでのくるみ割り人形を観たくなってしまう魅力も持っています。

私がみてきたディズニー映画がここ最近当たりばかりで、シンデレラ、美女と野獣くるみ割り人形となっており、最高最高最高!と言わんばかりの出来でした。

 

ただし、くるみ割り人形はお母さんを亡くした女の子の中の迷いや不安など、思春期真っただ中の心情を描いたものなので、小さい子どもや男性には共感しづらい内容かなというのが率直な感想です。アナと雪の女王のような長年自信を持てない女王が「ありのままでいいんだ」と、自身を受け入れることに共感を得るようなタイプでもないなと思いました。

出会った王子と結婚とか、自分が女王になりましたー!というようなわかりやすいハッピーエンドという形でもなく、迷った世界に行って帰ってくるという点では千と千尋の神隠しのような構成なので、そこが難しいところです。

 

個人的にはあと30回は見返したいほど大好きですが、マス向けかというと謎です。それとメタ表現のオンパレードなので、知らないで見過ごしているものはおそらく自分が感じる以上に多くあると思っています。フクロウが知の象徴であるとか、あの流れ星とか、もっと意味合いが多いはず。それを考えると自分はまだまだこの作品を深く楽しめていません。

 そして、あとからしったのですが、おじさまとなっていたけどドロッセルマイヤーさんはgod fatherで、自分の実の両親よりも関係が深い人だということにきづきました。というのも、キリスト圏だとどうも名付け親というカルチャーがあるらしく、両親に相談できないこととかも相談するような間柄なんだとか。なるほど、これは吹替だと分かりづらいと思います。

 

それはさておき、この作品の舞台はクリスマス・イブのロンドン。

ぜひこのクリスマスに観てほしいなと思います。

 

それでは!まどかでした!

 

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

 

公式

www.disney.co.jp

 

ビデオ

ディズニー公式

 

みにいったのは台場のユナイテッドシネマでした。

母と暮らせば以来です。苦笑。
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