フランス Alexandre Stern アレクサンドル・スターン
本日はフランスのアレクサンドル・スターンです。
アレクサンドル・スターンは英語読みかな。アレクサンドル・シュテルンという表記もあるようですが、フランス語読みだとアレクサンドォ~ステンって感じなきがします。まぁフランス語をハッキリ日本語でかくことは至難の業なので読みについては気にしないことにしましょう。
ちなみに私のバレンタインチョコレートでトップを飾ってるのは紛れもなく彼のチョコレートです。とにかく「あっ、フランス人だわ」そしてとにかくあやしい(褒めてる)。(そしてアレクサンドルさんは私のすきなBenjamin Bioleyに似てる)。
コンセプトは下記となります。もうね…はちみつをアロマと捉えて香りや色味の変化を香水にみたてて堪能するというなんともフランス人らしい発想といいますか…。ドイツやベルギーからは生まれない発想でしょうね。
で、とりあえずクソ高いんですが、ハチミツもブルガリアの薔薇などを使ったものとかで一級品で最高のものを作るっていうなんともバブリーなことをしてます。字面だけで「おいコラ金持ちか」というのが分かるようになってるのもあざとい。(別に他のブランドも素材にこだわりぬいて作ってるので劣る劣らないの話じゃないんですが)
ちなみにフランス、詳しい方はあたりまえですがどの花からできたはちみつなのかをかなり気にする民族です。参考になりそうなサイトを貼っておきます。
以前、フランスにもともと住んでいた人がドーヴィルで買いものをしてきたのですが、そのときにはちみつについて教えてもらいました。おそろしや。
というバックグラウンドを知っていれば、このハチミツの調合師のアレクサンドル氏がもともとどういう仕事でどれだけのハチミツへの知見があるかは想像するに難くないでしょう。そこから生まれたコンセプトからきたチョコレートなので、伝統あるチョコレート界のお店からしたら別の畑からきたメゾンであると思われるのでは、とも思います。何も知らない人からしたら「ただのフランスのチョコレート」だろうけど、全然発想が違うからね!別問だよべつもん!ラーメンと二郎ぐらいちがう!って感じなんでしょうね。
前提が長くなりましたが購入したのはこちら。
素材については上記の説明書をご覧になっていただければと思います。
ガナッシュなどのくちどけ感はそこまで、といった印象はやや受けましたが、これは私の保存がちょっと冷やしすぎただけかもしれません。試食したときははちみつならではの柔らかさも感じられたので、温度変化はむしろ気を遣うべきですね。
本質となる、このお店のコンセプトとしてのはちみつと素材のコンビネーションを考えれば、食べる前からの香り、口に含んでからチョコレートがとけ、フィニッシュ後の香り。これらのかおりの変化は、それぞれ驚かされるほどの色どりがあり、一つ一つのストーリーを作り上げているのだと感じさせられます。
うん。それだけの価値を与えてくれている。
納得のブランドではあるのですが、日本には店舗がありません。
あえて「まだ日本には店舗がありません」という天動説的な発言を避けたのは、「ぜひパリにいって買ってほしいお店」と思うからです。その風土含めて愛すべきフランスであり、チョコレートだと思ったからです。
そういう意味では、日本で買えたことは奇跡です。めぐり合わせてもらえて本当に良かった。(心から松屋銀座ありがとう!)
ご馳走様でした。
公式
チョコレートガチ勢なサイト。
フランスにしかないチョコレートやベルギーは個人旅行でいったときに買うので参考になりそう。(ちなみにベルギーはチョコレート沼なので本当に金が一瞬で溶けるどころか腕が崩壊します。)